MIHO MUSEUMとは?宗教との関係や「やばい」と言われる理由を現地体験で検証

MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)は、滋賀県甲賀市信楽町の山間部に建つ美術館で、設計を手がけたのは、ルーブル美術館のガラスピラミッドで知られる建築家I・M・ペイ氏です。

自然と調和する建築美は国内外で高く評価されており、美術館へと続くトンネルやつり橋を含むアプローチそのものが、ひとつの作品のような存在感を放っています。

MIHO MUSEUM 外観

このアプローチは、土木学会デザイン賞(2001年)優秀賞を受賞しており、美術館を訪れる前から非日常的な体験が始まります。

館内では、古代エジプト・ギリシャ・ローマ・アジアなど世界各地の美術工芸品に加え、日本美術の優品も展示されており、ジャンルや時代を超えたコレクションを鑑賞することができます。

建築・自然・美術が一体となった空間構成は、純粋に「美術館としての完成度の高さ」を感じさせるものでした。

MIHO MUSEUMと宗教団体との関係について

MIHO MUSEUM トンネルアプローチ

MIHO MUSEUMは、宗教法人神慈秀明会(しんじしゅうめいかい)が運営する美術館で、同団体の開祖である小山美秀子氏の個人コレクションを公開する目的で建設されました。

神慈秀明会は、岡田茂吉を教祖とする宗教団体で、いわゆる新宗教(新興宗教)に分類される団体です。公称の信者数は約35万人とされています。

こうした背景から、検索候補として「ミホミュージアム やばい」といった関連ワードが表示されることもあるようですが、実際に訪問した限りでは、館内外で宗教的な勧誘活動が行われている様子は見られませんでした。

少なくとも一般の来館者としては、宗教色を強く意識させられる場面はなく、展示内容や建築、美術鑑賞に集中できる環境が保たれていると感じました。

美術館としての運営や展示は、一般的な公立・私立美術館と大きな違いはなく、落ち着いた雰囲気の中で作品を楽しむことができます。

宗教団体が運営母体であるという事実はありますが、それを理解したうえで訪れれば、MIHO MUSEUMは建築・自然・美術を総合的に味わえる、非常に完成度の高い美術館のひとつと言えるでしょう。

施設名:MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)
所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
設計:I・M・ペイ
特徴:世界的建築家による設計/自然と融合したアプローチ/国内外の美術コレクション

ABOUTこの記事をかいた人

会社をボイコットして小さな車でひとり、日本一周の旅をしました。 温泉が大好きで秘湯や混浴、鄙び宿を中心にひとり温泉旅行に出かけています。海外よりも国内旅行が好きですが、韓国やベトナムには毎年数回行っています。(韓国がグルメと美容目的、ベトナムは普通に好きなだけ)基本的に一人旅をしますが、たまに愛犬の福ちゃんや連れとも出かけます。2025年冬に古民家を購入して自力でDIYで古民家改修。神戸と田舎の2拠点移住、畑仕事や地域行事に勤しみます。