高砂神社を語るうえで欠かせない存在が、「相生(あいおい)の松」です。
この松は、高砂神社の象徴ともいえる御神木であり、全国的にも非常に珍しい形状を持つことで知られています。
高砂神社の由来は、神功皇后が戦に赴いた際、大己貴命(おおなむちのみこと/大国主命)の加護を受けて勝利し、帰還後、この地に国を守る神として大己貴命を祀ったことに始まると伝えられています。
神社創建の頃、境内に自然発生したのが、現在まで受け継がれている「相生の松」であるとされています。
相生の松は、一つの根から生え、左右に雄松と雌松の幹が分かれる極めて珍しい松です。
古くからの伝承では、ある日この地に尉(じょう)と姥(うば)の二神が現れ、「この松に神霊を宿し、世に夫婦和合の道を示す」と告げたとされています。
この伝説により、相生の松は夫婦円満や良縁成就の象徴として信仰を集め、現在も多くの参拝者が訪れています。
高砂神社は、縁結びのご利益で特に知られていますが、そのご神徳はそれだけにとどまりません。
主祭神である大国主命は、日本神話において数多くの縁を結んだ神として有名で、恋愛や結婚のご縁はもちろん、金運向上、五穀豊穣、商売繁盛など、幅広いご利益を授ける神様とされています。
境内を歩いていると、静かな空気の中に長い年月を重ねてきた歴史と信仰の重みが感じられ、単なる観光地以上の特別な場所であることが伝わってきます。
人生の節目や、大切なご縁を願うタイミングで訪れたい神社のひとつです。
高砂市高砂町東宮町190
山陽電鉄高砂駅下車 徒歩15分
山陽電鉄高砂駅下車 徒歩15分





