モエレ沼公園の設計をしたのは、彫刻家のイサム・ノグチさんだそうで、面白いモニュメントが公園のあちらこちらに点在しています。
このピラミッドはモエレ沼公園のシンボル的な存在みたいです。中に入ることもできますよ。

テトラマウンドは、直径2mのステンレス柱の組み合わせによる三角錐（高さ13ｍ）と芝生のマウンドで構成された、シンプルでダイナミックな造形だそうです。
なんか、真ん中に立つと宇宙のパワーがぴーっと来そうなイメージです（笑）

階段型のピラミッド。
北海道の公園はさすがに大きいなぁと思いました。ひとつひとつのモニュメントが大きすぎる。

そしてお洒落遊具たち。色の組み合わせがいい感じです。遊具は全てイサム・ノグチさんのデザインだそうです。もはや遊具というよりも彫刻ですよね・・・。

モエレ沼公園 旅行記

コロナ前のころ、行動制限もなくまだ自由に各地を回ることが何のハードルもなくできた時代に北海道旅行で訪れた札幌の思い出を書いていこうと思う。この地には何度か訪れたことがあり、それまではラーメンに海鮮にパフェに…道産グルメに徹することを旅のテーマとしてきたのだけど、たまにはアートにふれてみた気分になるのもよいかな…と思い立ち、それまでと趣旨を変えてモエレ沼公園を訪れてみることに。さわやかな６月の札幌の空気を満喫しようと思い立って貸し自転車で札幌駅から出発したのだが、ま～～そんな思い付きが運の尽きだった。ペダルをこいでもこいでも目的地につかないこと！自分の計画性の欠けっぷりにより札幌の広大さを思い知らされる運びとなりました…。まあ自然いっぱいの札幌の郊外で緑がにょきにょき萌えいづる夏の初めの雰囲気はとっても素敵なものだったけども。ヒザが笑ってさえいなければ。そんな生まれたての小鹿状態で到着したモエレ沼公園だったが、芸術家のイサムノグチが設計したということが高校の時のテキストにも取り上げられていて、教科書に載ってるアーティスティック公園なんだよな～とちょっと身構えてたのだけれど、そんな肩肘はらなくてもなんかフツーに楽しめた。山の多い国内では土地がわりかし平たい方だからなのか、札幌の空はただでさえだだっ広いのだけど、でもって街中みたいにビルで空が切り取られることもないモエレでは空のだだっぴろ度がより増していて、それがこれまただだっ広い公園の緑の土地のマッチしていていい感じに調和していた。ところどころにガラスのピラミッドとか子供の遊ぶ水場とか施設があるのだけど、広さのあまり一つずつ回るの大変だった。でもその何もない場所の余白というか、全体的に草木で緑だから余緑か？がかえって良かった。なんか妙に落ち着くというか公園が日頃のストレスを吸着してくれてるような感覚になる。この公園にはベースに寛容さみたいなものがあるのではないだろうか。日々のガチャガチャした物事をちょっとシャットアウトして、空も高くて緑も四方に広がってて押さえつけるもののない場所で解放される、というような。ふだん蓄積してきた疲労をここに置いて行って、この空間に噴き出す青々としたフレッシュな活力を新しくを持ち帰っていく気分になる。広くて人口密度が低いので、子供の声がして賑わっている水場が見えてくると思わず「おお!人里に近づいてきたぞ～集落が見えてきたぞ～」的な気持ちになって趣深い。時折出現するオブジェや水場も意味ありげで心惹かれる。なにやら遺跡に出くわしたみたい探検してるっぽさがあってよい
。このようにのびのびとモエレを満喫し、日々気にかかっているこまこました物事もまあいいっか～なんておおらかな心持ちになる休日を過ごせてなかなかに満足な旅行だった。しかし自転車で来てしまったので帰り道もまた自転車なのであった。来た時に加えてヒザに大きな負荷がかかり、リフレッシュした分がプラスマイナスゼロ!