和歌山県紀の川市にある貴志駅(きしえき)は、和歌山電鉄貴志川線の終着駅。
全国的にも珍しい“猫の駅長”がいる駅として知られ、国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットです。
和歌山駅から約14.3kmの位置にあり、ホームは1面1線のみという小さな無人駅。
その素朴な佇まいとは対照的に、駅舎は猫の顔をモチーフにしたユニークなデザインで、初めて訪れた人は思わず笑顔になってしまいます。
駅舎内には猫をテーマにしたカフェや土産物店も併設され、鉄道利用だけでなく観光目的で立ち寄る人も少なくありません。
この駅を一躍有名にしたのが、2007年から駅長を務めた猫の「たま」。
廃線の危機にあったローカル線の象徴として注目を集め、駅と地域を救った存在として語り継がれています。
2015年に亡くなった後も、たまは今なお多くの人の記憶に残り、駅のシンボルであり続けています。
現在は、後継の**「にたま」**が駅長を務めており、たまの意志を受け継ぐ存在として親しまれています。
駅構内やホームで気ままに過ごす姿は、訪れる人に癒しの時間を与えてくれます。
貴志駅の周辺には、のどかな田園風景が広がり、都会の喧騒を忘れてゆったりと過ごせる環境が整っています。
猫好きの方はもちろん、鉄道ファン、家族連れ、写真好きにもおすすめできる、和歌山らしい温かみのある観光スポットです。
和歌山県紀の川市貴志川町神戸





