岩手県でおすすめの観光スポットとは?地域の特徴なども紹介
旅行が好きな人なら、東北地方での観光を計画する人もいるでしょう。東北地方にもいろいろな観光スポットや見所がありますが、その中で岩手県をおすすめできます。岩手県にはいろいろな歴史的な建造物はもちろん、グルメや観光スポットなどがいろいろあるため、旅行を楽しむことできます。
せっかく遠方から岩手県に旅行するなら、楽しくて満足のいく計画を立てたいでしょう。岩手県のおすすめ観光スポットについて内容を紹介しましょう。
岩手県の特徴とは?
岩手県は東北地方にある1つの県であり、自然環境に恵まれているため、米や畜産、林業などが盛んです。リンドウやアワビの生産が全国1位であり、主な産業として認知されている他、現在では半導体などの自動車関連産業も盛んであり、技術提供する中小企業などを誘致してものづくり作業を活性化するように目指しています。
また、岩手県は東北地方のの中でも最大の面積を有しており、全国でも北海道に続いて2位という広さになるため、県としても大きいです。県土の約7割は森林が占めており、秋田県との県境では有名な奥羽山脈があり、雄大さを感じることができます。
また、県内には有人ではありませんが、280以上の離島もあり、自然の豊かさを感じることができます。このように、岩手県には自然に関する特徴がたくさん詰まっています。
岩手県の歴史
岩手県には自然だけでなく歴史的な場所としても有名です。平安時代には奥州藤原氏が栄え、権勢を誇っていました。平等院鳳凰が建設され、今でも有名な建造物として残っています。また、江戸時代になれば県の北部に南部氏の盛岡藩と八戸藩、南部には伊達氏の仙台藩と一ノ関藩が置かれ、明治9年の廃藩置県により現在の岩手県域が誕生しました。
1970年には高速道路や花巻空港が開通し、1980年代には東北新幹線も開通して交通の利便性は向上します。平成23年の東北大震災の際は津波により大きな被害を受けましたが「岩手県日本大震災津波復興計画」により、現在でも復興に向けて取り組んでいます。
岩手県で有名な人物
岩手県には有名な人物もたくさんいます。例えば、石川啄木は盛岡市出身であり、明治末期の詩人・歌人であり、国語の教科書にも掲載されるほどの有名人です。同じく「風の又三郎」や「銀河鉄道の」などの詩人や童話作家として有名な宮沢賢治がおり、明治末期にたくさんの童話を作成しました。
盛岡市出身の人物では政治家として活躍し手総理大臣にもなった原敬や、農学や法学博士、教育家として活躍し、後に国際連盟事務局長を勤めた新渡戸稲造がいます。このように歴史上の人物でも岩手県出身の方はたくさんおられます。
岩手県でおすすめの観光スポットとは?
岩手県は自然豊かであり、歴史的な背景もあるため、観光スポットもたくさんあります。どのような観光スポットがあるのか知っておくと、より満足できる旅行計画を立てることが可能です。岩手県でおすすめする観光スポットを紹介しましょう。
中尊寺金色堂
中尊寺金色堂は日本を代表する観光スポットの1つであり、世界遺産にも登録されています。寺院や庭園は極楽浄土の理想世界を創り出そうという思いで建設されたものであり、壮観な景色を見ることが可能です。理想世界として世界でも中尊寺金色堂のような建造物は稀であり、世界遺産の認定の大きなポイントになったと言われています。
金色堂の中は金箔が貼られて阿弥陀仏如来などが置かれており、景観の保存を理由に内部は撮影禁止です。同じく平泉にある毛越寺の庭園は特別名勝に指定されており、風景として見応えがあります。中尊寺金色堂周辺の寺院跡は平泉として世界認定されているため、合わせて散策してみることがおすすめです。
厳美渓
厳美渓は岩手県の一関市にある観光スポットです。栗駒山を源に流れる磐井川の侵食によって、ゆっくりと時間をかけて形成された場所であり、国の名勝や天然記念物として指定されています。水流はエメラルドグリーンとなっており、奇岩や巨岩、深淵、滝などで約2kmほどの渓谷美が続いており、他の渓谷とは違う美しさを感じることができます。
間近で見ること厳美渓には甌穴と言われるものがあり、これは川の砂や小石が水流に乗って、くるくると回転して削られた丸い穴です。出来上がるまでに何百万年という時間がかかっているため、大自然が生み出した現象として十分な見応えがあります。
また、御覧場橋という吊り橋が架けられており、橋の上流からは奇岩や巨岩などの迫力のある景観があり、下流には深淵などの風景を見ることが可能です。春の時期になれば桜を見ることができるため風情を感じることができるでしょう。
また、名物としてかっこうだんごが販売されていますが、渓流の対岸にお店があるため、ロープにかかったカゴに注文内容と代金を入れて支払うというユニークな方法になっています。一度体験してみることもおすすめです。
龍泉洞
岩手県の岩泉町にある龍泉洞は日本三大龍泉洞の1つです。洞窟内は青い光でライトアップされており、幻想的で神秘的な景観を作り出しています。洞窟内の気温は低くなっているため、夏では避暑地として利用されることもあるようです。水は透き通っているため綺麗であり、特に冬の時期は地表が凍るため雫が落ちてくることもないため、透明度がより高まり神秘性が増すようです。
そのため、1938年に国の天然記念碑として指定されましたが「岩泉湧窟およびコウモリ」となっており、洞窟内に生息しているコウモリも含まれています。また、洞窟前では龍泉洞の湧き水を汲むことができ、他の水質とどう違うのか飲んでみることもおすすめです。水筒やペットボトルに入れて持ち運びもできるため、ぜひ一度試してみてください。
岩手山
岩手県滝沢市にある岩手山は奥羽山脈の最高峰であり、日本の百名山にも認定されている有名な場所です。標高は2038mほどで形状は大きく裾野が広がった形になっており、南部富士と言われているほど壮大さを感じることができる山脈です。天気が快晴であれば盛岡市からでも、山の美しい姿を目にすることができます。
岩手山は眺めるだけでなはく、登山場所として有名なため、山頂を目指して登ってみることがおすすめです。コースは森林コースであれば道が整備されているため、比較的楽に登ることが可能です。もし、登山経験者であれば、ガレ場コースの旧道に挑戦して登ることもできます。
岩手山の山頂から見る景色は壮観で、東北地方を見渡せるほどです。岩手山には八合目避難小屋という大きな小屋があり、休憩することもできます。食事は販売されていないので、各自で準備してください。また、秋の時期であれば紅葉を楽しみことができる場所でもあり、真っ赤に染まった岩手山は見応え抜群です。ぜひ、岩手県の観光名所として押さえておきましょう。
宮沢賢治童話村
岩手県花巻市では、宮沢賢治童話村があります。この場所では宮沢賢治に関する物をたくさん見ることができ、「銀河ステーション」「銀河ステーション広場」「妖精の小径」「天空の広場」「山野草園」「賢治の学校」など様々な部屋で色々なオブジェを楽しむことが可能です。
「賢治の学校」の中にある「ファンタジックホール」と呼ばれる空間では賢治の椅子などが置かれており、真っ白な壁とのグラデーションが鮮やかで見応えがあります。他にも「宇宙」「天空」「大地」「水」などのゾーンに分かれており、それぞれの部屋による情景を楽しむことができるでしょう。
また、7月になればライトアップもされるため、夜の独特の風景を楽しむことが可能です。宮沢賢治についてよく知る機会ともなるため、観光スポットとして考えてみてください。
幽玄洞
岩手県の一関市にある幽玄洞は、日本最古の鍾乳洞として有名な場所であり、約3億5,000万年前の地歴を誇っています。日本でも有数の化石のメッカであり、日本で初めてウミユリのガクの化石が完全に近い状態で見つかりました。
また、三葉虫などの古代生物の化石がたくさん見つかっている場所でもあるため、生物学上でも貴重な鍾乳洞として利用されています。洞窟内は鍾乳石や石柱、つらら石など自然の造形美に溢れており、地底湖はエメラルドグリーン色で神秘的な輝きを見せてくれています。
洞窟には幽玄洞窟展示室も隣接されているため、展示物から太古の姿や発見された貴重な化石を閲覧することも可能です。中は和風づくりになっているため、ゆっくりと堪能することが可能です。鍾乳洞や化石が好きな方は幽玄洞への観光も考えてみましょう。
岩手サファリパーク
岩手県の一関市のサファリパークは、野生動物を間近で見ることができる場所として観光スポットにおすすめです。施設内では約60種類の動物たちが開放されており、全部で600頭ほどの動物たちを見ることが可能です。
サファリパークではキリンやシマウマ、ブラックバックやヒマラヤタールでなどメジャーな動物から珍しい種類まで揃えており、車から間近で見ることができます。エサを与えることができるため、動物観察としても十分楽しむことが可能です。肉食獣であるチーターやベンガルトラ、ライオンなども施設内で放し飼いとなっており、迫力満点の姿を近くで見ることもできます。
他にもサルを触れるふれあい広場や、ゾウに乗って散歩できるサービスがあるなど、たくさんの動物たちと触れ合うことが可能です。子供と一緒に来る場所としておすすめできるため、計画してみましょう。
小岩井農場
岩手県の雫石町にある小岩井農場は日本最大の民間総合農場であり、観光として立ち寄ることがおすすめです。土地が広く壮観であり、1日では回りきれないほどのレジャーがたくさん提供されています。例えば、羊のショーや馬の餌やりや乗馬体験、アーチェリーやトランポリン、バター作り体験などを行うことが可能です。
農場内には羊が何百頭ほども開放されているため、観察するだけでも十分楽しむことができます。また、小岩井農場には遊具も提供されており、子供と一緒に訪れる場所としても最適です。さらに、3〜4月ごろには桜が、7〜8月ごろになればひまわり畑にたくさん花が咲くため、自然な景観を満喫するのにもおすすめなスポットです。時期に合わせて訪れてみることができるでしょう。
岩手県でおすすめのグルメとは?
岩手県には名物のご当地グルメがあるため、食事を楽しむことも可能です。特に、食べることが好きな人は岩手県のグルメを堪能することを楽しみに旅行の計画を行えるでしょう。おすすめグルメは以下のようになります。
わんこそば
わんこそばは1口大の量に小分けした蕎麦を、お椀に入れて食べる郷土料理です。お椀が岩手県の方言でわんこと言うため、わんこそばと名付けられたようです。そばが無くなればどんどん追加されていくため、お腹がいっぱいになればお椀の蓋を閉めてください。お店によってシステムもいろいろあるようですが、15杯ほどで盛りそば1杯分の量のようです。
茹でたての麺なので新鮮味を感じることができ、給仕が「どんどん」など盛り上げてくれるため、楽しく食べることができます。わんこそばは盛岡市の「東家本店」や「初駒本店」などで食べることが可能です。
ひっつみ
ひっつみは小麦粉を水でこねて薄く伸ばした物をちぎり、鶏肉や野菜などと鍋に煮込んだ料理です。ひっつみという言葉は「手でちぎる」と言う方言から来ているようであり、基本的には醤油ベースになっていますが、地域によって具材や出汁の種類も変わるようです。
ひっつみの食感はクセになる人もおり、醤油味の出汁は気持ちがほっこりとします。ふるさとの味として親しまれており、花巻市の「日本料理新亀家」や、奥州市の「お休み処えさし藤原の郷」などで食べることができます。
盛岡じゃじゃ麺
盛岡じゃじゃ麺は平たいうどんの上に、きゅうりやネギなどの具材をのせて、特製肉味噌をかけた盛岡の麺料理です。中国の東北部で食べられていた家庭料理を参考にして、白龍(パイロン)と言うお店が考案したようです。特製肉味噌とうどんとの相性が良く、岩手県民に愛される郷土料理になりました。
盛岡じゃじゃ麺はお好みでニンニクや生姜、ラー油などを加えて独自にアレンジすることができれば、麺を食べ終わった後は卵を入れて肉味噌と茹で汁を加えて、スープとして飲むこともできます。盛岡市の「パイロン本店」で食べることもできますが、同じ盛岡市の「不来方(こすがた)じゃじゃめん」などでもメニューにあるため注文できます。
北上コロッケ
北上コロッケは岩手県の特産品である「二子さといも」「白ゆりポーク」「黒毛和牛」「アスパラガス」の4つの素材を使用して作られています。B級グルメとして北上市で親しまれており「二子さといも」の粘り強さが特徴的で独特の食感とコクを楽しむことが可能です。
レシピは各店舗によって違いがあるため味わいや食感も変わります。北上市の30店舗ほどで販売されているため、北上市に来た際は風注文してみることがおすすめです。
南部せんべい
南部せんべいは小麦粉に水や塩を加えて練った生地を、丸い鋳型で焼いたお菓子です。南部せんべいは、南北朝時代に天皇が訪れた際に献上されたせんべいと言う説が一般的であり、歴史もあるお菓子として知られています。
今ではゴマやピーナッツなどを混ぜ込んだものが定番ですが、チョコやりんごなどいろいろな種類で販売されているため、味を変えながら楽しむことができます。子供から高齢の方まで幅広く親しまれており、お土産として購入する人も多いです。南部せんべいは一関市の「佐々木製菓」や盛岡市の「白沢せんべい店」で購入することができます。
岩手県でおすすめの温泉地とは?
岩手県では有名な温泉地もあります。旅先でゆっくりと温泉に浸かりたい人は、どこが良いのかピックアップしておくのもおすすめです。いろいろな温泉地がありますが、その中で特におすすめな場所を紹介しましょう。
夏油(げとう)温泉
夏油温泉は北上市から車で1時間ほどかかる場所にあるため交通利用が不便ですが、穴場と言われている温泉地です。全ての温泉が源泉掛け流しであり、露天風呂は湯船そのものが源泉になっており、湧き立ての温泉に入浴することができるため、体の疲れや効能を期待することができます。
温泉場所からは壮大な自然の景色を見ることもできるため、温泉に浸かりながらゆっくりとリラックスした時間を過ごすことがが可能です。近くで登山もできるため帰り際に温泉に寄って疲れを癒すこともできるでしょう。
大船渡温泉
大船渡温泉は大船渡にある温泉地であり、海沿いにあるホテルで楽しむことができます。岩手県特有のリアス式海岸にあるホテルであり、海岸線から絶景のホテルを眺めることができるため、至福の一時を過ごすことが可能です。
温泉はナトリウムとカルシウム、塩化物泉の天然物になっているため、水温は低いですが、心地よい肌触りを体感することが可能です。また、水温を上げるために薪を使用しているため、湯の柔らかさを損なわずにゆっくりした時間を過ごせます。
源泉を直接湯船に流している薬湯風呂も人気であり、湯治として利用することもできます。温泉本来の効能を期待できるためおすすめのスポットです。
網張温泉 仙女の湯
網張温泉の仙女の湯は1300年以上の歴史がある温泉地であり、昔は勝手に入ることができないように、網を張っていたことから名付けられたようです。網張温泉の中でも特に有名なのが仙女の湯であり、滝が流れ落ちている小さな川のわきに露天風呂があります。
周辺の森は景色が素晴らしく自然の雄大さを感じながら温泉を楽しむことができます。ただ、混浴になっており初夏の間しか楽しむことができないため、目当てに行くなら時期を考えるようにしましょう。
松川温泉 峡雲荘
松川温泉の狭雲荘は松川の川沿いにある小さな温泉地ですが、隠れた穴場の温泉と言われています。松川温泉では、硫化水素の臭いがする乳白色となっており、ミルクのような色合いをしているのが特徴的です。
山中の温泉地は冬場になると閉まってしまうところが多いですが、松川温泉の場合は営業しているため、いつでも入浴しに来ることができます。旅館も4軒ほどあり、館内は暖房も利用しているため、温泉から出てきて湯冷めすることもありません。
紅葉の時期になれば白色の温泉と赤のや記録の紅葉が鮮やかな風景を生み出すため、グラデーションとしても綺麗です。内湯と露天風呂を楽しむことができるため、利用を考えてみましょう。
槻沢温泉
槻沢温泉は和賀町にある温泉地です。天然温泉として湯船に浸かることもできますが、おすすめは砂風呂です。町で取れる天然の砂を温泉のお湯で熱してから顔以外の全体にかけていきます。砂は熱さを感じるはずですが、その際は体を動かすことで緩和することができ、15分ほど蒸した状態になります。
その後にシャワーで砂を洗い落としてから浴槽に浸かり、温泉を楽しむというコースです。砂風呂による蒸し状態になることで、体の毒素を抜くことができ、温泉もナトリウムやカルシウム、塩化物泉を楽しむことができるため、体験してみることができるでしょう。
岩手県でおすすめできる旅館
岩手県への観光や旅行を考えているなら、旅館についても把握しておくことが大事です。岩手県にはいろいろな旅館がありますが、その中でおすすめを紹介しましょう。
藤三旅館 十三月
藤三旅館の別邸である鉛温泉 心の刻 十三月は「はじめて出会う」と言う意味を込めた旅館です。前客室で源泉100%の露天風呂が完備されており、清流に面しているため自然を満喫しながらゆっくりと時間を過ごすことができます。
また、食事も「三陸」から毎日直送される海産物を使用しており、地元の山菜などを活用した日本料理を楽しむことができます。岩手県の地酒も用意されているため、料理と共に飲むこともでき、個室としてプライバシーも配慮されているため、至福のひと時を過ごすことができるでしょう。
はな台の湯
はな・台の湯は「和のおもてなし」を強調した旅館であり、伝統的な風景から旅館でゆっくりと過ごすことが可能です。はな・台の湯は大正ロマン溢れる築200年になる置物づくりの建物になっており、部屋もモダンな作りになっています。お風呂は100%源泉掛け流しになっており、ひのき風呂になっているため、じっくりと疲れを癒すことが可能です。
料理は自分の部屋で食べることができるため、他の旅館客とは気にせずにゆったりと味わうことができます。都会の喧騒から離れて過ごすことができるため、利用を考えてみてください。
つなぎ温泉 四季亭
つなぎ温泉四季亭は盛岡市にある旅館であり、客室は室町時代からある茶室を作る際に取り入れた数奇屋造りを採用しています。つなぎ温泉は平安時代から続いており、肌を引き締めて皮脂を抑える効果を期待できます。
自然のある風景で露天風呂に浸かれるため、最高の贅沢を感じることができます。料理は三陸の産物を使用しており、豪華な日本料理を食べることができます。四季によって風景も変わるため、それぞれの時期の風情を楽しむことが可能です。
岩手県は魅力的でオモシロ観光スポットが沢山あります
岩手県の観光スポットについて内容を紹介してきました。岩手県には、いろいろな観光地があり、自分の目的に合わせた計画で旅行を楽しむことができます。ぜひ、岩手県での旅館を考えてみてください。