カンボジア一人旅【2】アンコールトムそしてタ・プローム遺跡でアンジェリーナジョリーに思いを馳せる日
旅した日:2017年10月
カンボジア一人旅【1】アンコールワットでサンライズの続きの記事です。
アンコールワットでサンライズを見学した後、一旦ホテルに戻ってお昼寝タイム。
軽くランチをとってお昼過ぎからアンコール遺跡群の見学ツアー再開です。
アンコールワットには戻らずに、アンコールトムを見学。
アンコールトムのお堀を煌びやかな(?)ゴンドラで遊覧。
ゴンドラ漕ぎの少年?青年?年齢不詳・・・
お堀に咲いてる水連を千切ってプレゼントしてくれたり、英語で話しかけると片言だけど返してくれたり、はにかむ笑顔がかわいかった~(←おばちゃん 笑)
このお堀、かつては水田として利用されていたらしいんですが、外敵からの防衛目的でもあったらしい。
アンコールトムといえばの南大門。
門の中心に巨大な顔面が鎮座(顔は鎮座しないか・・)する迫力ある門です。
南大門に続く橋はトゥクトゥクや自動車、歩行者でごった返している印象だけど、ゴンドラ乗り場は閑散。
ゴンドラ乗り場、足元見てみたら四つ葉のクローバーだらけ。
一生分の四つ葉のクローバーを見てしまったので、たぶんもう自力では三つ葉から四つ葉を見つけられなそうな予感にふと悲しくなったり。
ゴンドラ降りて陸上から南大門へ向かう途中でノラクロ親子がたむろっていたり。
一瞬、囲まれたっ!!って襲撃に身構えたけど、まったく興味を示されず、なんか平和やな。
おっさんかっ!
いや、おまえ、黒じゃないんかいっ!って一人で突っ込みいれたり。
平和やなぁ。
陸上から南大門を見学。
門へ続く橋の欄干は乳海攪拌(にゅうかいかくはん)を表しいるそうです。
乳海攪拌ってアンコール遺跡のときにかなりの頻度で登場したキーワードなんですが、乳海攪拌は、ヒンドゥー教における天地創造神話のこと。
そして南大門を見上げる。
南大門の幅すごく狭くて車1台分くらいのスペースしかないので、歩いて通り抜けるときは車に轢かれないように気を付けないと!です。
南大門から1.5kmくらいのところにあるバイヨン。
バイヨン は、カンボジアのアンコール遺跡を形成するヒンドゥー・仏教混交の寺院跡です。
日本が平安時代くらいの頃に造られたらしい。
遠くから見るとなんだかゴツゴツした岩の塊みたいな要塞チックですが・・・
近づいてみると細かいレリーフが美しすぎて震える。
樹木レリーフや庶民的な生活なんかが多く刻まれているらしいです。
これ彫った人たちほんとすごいな。
ニョキニョキと塔が色んなところに生えとる。
塔や門には4面に顔が彫られていてどの顔も微笑を浮かべています。
クメールの微笑って呼ばれてるらしい。
バイヨンの内部はかなり入り組んでいて迷路っぽいので、ちょっとしたダンジョン気分。
暑いし、人もかなり多いので休憩しながら見学しないと消耗します。
ガイドさんに聞いたら特に午前中は激混みするみたいなので、夕方あたりに見学しに来るのがいいらしいです。
バイヨンの北門にある仏陀像。
このあたりに来ると人も少ないのでちょっとほっとする。
アンコールトムをうろついてるらしいお猿。
観光客から食べ物を強奪したり襲ってくることもあるらしいので、気を付けてーとガイドさんに言われました。
餌付けするなんて!!ってガイドさんめっちゃお怒りでしたので、お猿見かけても餌付けしたら駄目です。
猿は放っておいて、アンコール・トムにあるバイヨンの北西に位置するバプーオン遺跡へ。
空中に浮かんでいるかのような参道が200メートルほど続きます。
参道の奥にはシヴァ神が奉られていたという3層のピラミッド型寺院が、どーんとあります。
それにしても何から何まで細かい・・・このテイストそろそろお腹いっぱいやな。
バプーオンを通り過ぎ、王宮跡へ。
この場所には、東西600m×南北300mの長方形の城壁に囲まれた位置に王宮があったそうです。
こういう朽ちてる感というか浸食されている感好きだなー。
諸行無常が脳内に響いてます。
あ、あとラピュタの歌も。
王宮内で一番の名所のピラミッド型寺院でガイドさんに写真撮ってもらいました(笑)
この寺院は「 ប្រាសាទភិមានអាកាស」と呼ばれているそうです(笑)
全長350mもある象のテラス。
象のテラスはその名の通り、象の彫像があるからそう呼ばれてるらしいんですが、肝心の象の像写真を撮るのを忘れてしまいました・・・。
遠くから見るとなんだか段ボールがぎゅっとされているのが風雨にさらされてボロボロになったものを積み上げてるみたいな感じですが、近くで見るとこれまた細かなレリーフがありました。
アンコールトム&アンコールワットからそんなに遠くない「タ・プローム遺跡」へ。
800年以上前に建てられたお寺で、東西1km×南北700mの敷地の中に、かつて1万人以上の人が暮らしていたそうです。
アンコール王朝の衰退とともに人がいなくなってから、19世紀後半に発見されるまで、数百年の間密林に眠り続けていました遺跡なんだそうです。
現在も、発見された時の姿に近いまま保存されているとのことで、破壊されてたり崩れていたり浸食、風化・・・廃墟。
この遺跡に到着してから、ガイドさんがずーっと呪文のように「アンジェリーナ―ジョリー」「アンジー」「アンジェリーナ!!」って連呼するもんだから、ものすごい熱狂的なファンなんやなぁ、でも私に推しを言われてもなぁ・・・と思っていたら、この場所がアンジェリーナジョリーの映画のロケ地だったらしい。
トゥームレイダーだよっ!
巨大なガジュマルが遺跡を侵食しているこのスポットは写真スポットだからそこに立ちなさいと言われて素直に写真撮られてる図。
間近で感じる、樹の圧力に今にも壊れそうな遺跡の軋む音が聞こえてきそうな臨場感。
自然のパワーって強いなと思ったけど、逆にこの木の根っこたちが風化して崩れそうな遺跡群を繋ぎとめているのかもしれないって考えると、不思議な気持ちになります。
ここが映画で出てたそうです。
「トゥームレイダー」見たはずなんだけど、全然覚えてない・・・
トゥームレイダーのロケでカンボジアを訪れたことがきっかけで、アンジーはカンボジア出身の長男のマドックスくんを養子に迎えたり、環境基金を設立したりしているそう。
クメール・ルージュによる大虐殺を描いたアンジー監督最新作『最初に父が殺された』の撮影も最近までやっていたんだよーとガイドさんが教えてくれました。
アンジーもカンボジアが好きで、カンボジアの人たちもアンジーが好きで、そういうのは何か素敵やなって思いました。
カンボジアもアンジーも素敵やなぁと思いながら、観光の後のビール・・・・。
素敵じゃなさすぎる・・・笑