珍しいなまこ壁仕上げの建物
真岡もめん問屋岡部呉服店の2代目岡部久四郎氏が、明治初期に建築材料などを多年にわたって集め、大工・指物師は出入りの職人を修行させて10年余の歳月を費やした建築です。
木造2階建ての土蔵造りで、北関東では珍しいなまこ壁仕上げが特徴的です。
回遊式の日本庭園を備え、周囲には地元の磯山石(現在は採掘されていない)を使用した石塀が巡らされ、庭に立つと静寂に包まれた別世界を味わうことができます。
金鈴荘は昭和27年まで岡部家の別荘として、関係者の接待や呉服の展示会場として使用されていました。その後、昭和63年6月まで割烹料理店「金鈴荘」として利用されていましたが、同年8月に市が借り受け、真岡市近世百年の歴史・文化遺産として後世に引き継ぐため、岡部記念館「金鈴荘」として保存されることになりました。
平成12年1月14日に栃木県有形文化財(建造物)に指定され、物産会館・木綿工房(現木綿会館)の建物と併せ、平成13年1月に岡部家から真岡市に寄付されました。
真岡市荒町2162
真岡鐵道真岡駅から徒歩15分、車で5分
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