日光の代表的な観光地
日光東照宮は、日光霊峰の山懐聖地恒例山にあり、中禅寺湖から流れる大谷川と女峰山から流れる稲荷川との河合いの山岳水明の地に鎮座します。
神域は、樹齢400~800年神杉につつまれ、その中に点在する社殿群は自然環境と見事に融合する宗教的文化空間です。日本を代表する世界遺産「日光の社寺」。
その中でももっとも有名な「日光東照宮」は徳川家康がまつられた神社で、現在の社殿群は、そのほとんどが寛永13年3代将軍家光による「寛永の大造替」で建て替えられたもの。
境内には国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物が並び、その豪華絢爛な美しさは圧巻です。
全国各地から集められた名工により、建物には漆や極彩色がほどこされ、柱などには数多くの彫刻が飾られています。
4月~10月 9:00~17:00
11月~3月 9:00~16:00
(各期間とも受付は閉門30分前に終了)
JR日光駅・東武日光駅より東武バス日光に乗車
「中禅寺温泉」または「湯元温泉」行きで5分「神橋」下車徒歩8分
またはバスで8分「表参道」下車徒歩約2分
栃木県の日光東照宮とその祭礼
日光といえば東照宮ともいわれ、東照宮といえば陽明門(日暮らし門)といわれるほど有名な神社ですが、お祭りやイベントも有名神社だけに1月から12月まで行事や催し物がございます。
其の中でも最大の祭事は東照宮の武者行列でしょう、正式には「東照宮神輿・百物揃千人武者行列」といって、春と秋の2回にわたって執り行われるのです。
今回は春の例大祭について記載しておきましょう。 時期的には5月の17日と18日にわたって二日間行われます。
午前中に神輿舎(3台の神輿が安置して有るところ)前を出発した千人武者行列は、表参道から御旅所までの凡そ1kmを、鎧の武者や鎗、弓持ち姿などで練り歩き、最後尾に神君・家康公(概は市長)の神輿が続きます。
行列が御旅所(祭礼の単に鎮座している神社)に着くと「御旅所祭」が行われます。
神輿は御旅所神殿に祀られ、型どおりの祭事が催されますが、終わると再び神興は日光東照宮に向かい神興舎に安置されます。
ここで注目すべきは、行列で使われる装束は修繕はされていますが、江戸期の中期から300年前と同じ物だそうです。
しかも江戸期の昔から今まで代わることなく、千人武者行列の奉仕は日光市内の各自治会に当番として割り当てられ成り立っています。
さて、栃木県日光には有名な世界遺産の輪王寺や二荒山神社、其れに「東照宮」などの二社一寺の世界遺産が有ります。 其の中で栃木県民の楽しみの一つとして、東照宮のお祭りで日光で有名な東照宮の春秋の例大祭ともいわれ、通称では「千人武者行列」ともいわれて、日光、そして東照宮の最大の野外イベントのお祭りなのです。
春に行われるお祭りは飾りつけた三基のお神輿(此れは家康、秀吉、頼朝の三体の御祭神といわれる)が繰り出されるが、この時期(10月)の秋の例大祭には一基の神輿(家康)のみが繰り出されるが、祭りの規模そのものは春も秋も同じようにとり行われています。
主祭神の東照大権現とされる徳川家康公のお神輿は、武者行列とともに守られるように行進してゆき、当時の様子を再現したかのような鎧(よろい)武者を始め、槍、鉄砲や弓矢などを持った武者達など、数十種類の時代を表した武者姿で、1000人以上の人々が行列を繰り出していきます。
ところで、此の祭りに繰り出される武者行列は、徳川家康公の御霊をかって祭られていて駿河の国(静岡県)の久能山から、日光へ移す際に実際に行われた当時の模様を再現したものだそうです。
お神輿は、祭りの前までは二荒山神社の境内に納められたものを、その祭りの当日になって当の神社から出発するもので、主には表参道で巡行が行われ、其処から有名な二荒山神社の神橋の前を通り、付近にある専用の御旅所と言うところまで行うことになります。
此の御旅所というのは、二社一寺の入口の近く、世界遺産の石碑が立っているところから直ぐの所にあります。
此処で例年に亘り色んな祭事がとり行われるのです。
厳かに神事が終わった後は、二荒山神社の巫女による美しい舞などが奉納され、他にも厄災などの払い神事がとり行われ、愈々、多くの信者や観光客が見守る中で、神輿の還御祭といわれる渡御行列が行われ、そして安置してある(神庫社)東照宮まで向かうことになるのです。
因みに、三基の神輿の祭神が徳川家康公、豊臣秀吉公、其れに源頼朝公になっていますが、東照宮のご本殿に祭られているのは勿論、主祭神は家康公ですが、相殿には豊臣秀吉公と織田信長公が祭られているそうです。 何れも、官位は正一位の身分の者達ですが、御神輿の祭神と東照宮の祭神とが異なっているのには理由は私的には不明です。