根本大塔は、日本の和歌山県にある高野山の象徴的な建築物です。
この塔は、真言密教の根本道場のシンボルとして建立され、48.5メートルの高さを誇る日本で最初の多宝塔として知られています。
塔内には、真言密教の教義を体現する立体曼荼羅の世界が展開されており、胎蔵界の大日如来を本尊とし、その周りに金剛界の四仏、16本の柱には十六大菩薩、四方の壁には真言宗を伝えた八祖が描かれています。
根本大塔の建設は816年に始まり、弘法大師空海によって着手されましたが、完成前に彼は永遠の瞑想に入りました。
その後、真然大徳が建設を継続し、876年に完成させました。
この塔は、空海独自の教えを表現するために設計されたもので、胎蔵界と金剛界を一つに融合した立体曼荼羅を内部に備えています。
根本大塔は真言密教の根本道場のシンボルであり、その名が示す通り、真言密教の精神性を象徴する存在です。
和歌山県伊都郡高野町高野山132壇上伽藍