静寂と歴史が色濃く残る奈良市には、約660ヘクタールにも及ぶ広大な「奈良公園」があります。
ここは、東大寺や興福寺、春日大社、国立博物館といった名所と一体となっており、春日山原始林を含む自然が息づく場所です。
園内では約1,300頭の野生のシカが自由に遊び、奈良のシンボルとして多くの訪問者を魅了しています。
奈良公園は、近鉄奈良駅から徒歩約8分、JR奈良駅からは徒歩約20分の距離にあり、いつでも無料で訪れることができます。
公園内でのシカとのふれあいも楽しめますが、シカを驚かせたりせんべいでじらしたりするとトラブルになる可能性があるため、優しく接するよう心がけましょう。
鹿せんべいについて
鹿せんべいは、奈良公園に生息する野生の鹿に観光客が与えるせんべい状の餌です。
1991年までは100円、2019年までは150円で販売され、2019年10月からは200円に値上がりしました。
材料は米ぬかと小麦粉のみで、人間が食べても害はないものの、味付けや保存料は入っておらず、消費期限も設けていないため、食べない方が良いとされています。
奈良公園の鹿は、鹿せんべいをおやつとして楽しんでおり、その主食は草などの植物です。
鹿せんべいを購入し、鹿に与える際は一枚ずつゆっくりと与え、終わったらはっきりと「もうないよ~!」と意思表示をしないと襲われたり追いかけられてりするので注意。
奈良公園では鹿せんべい売りのおばちゃんが最強説(笑)
奈良公園のシンボルである野生の鹿たちは、観光客から鹿せんべいをねだることで知られています。
地元の方々は鹿との共存の知恵を持っており、売店のおばちゃんたちはその最たる例です。
売り物の鹿せんべいや売店のおばちゃんたちが鹿に襲われることはほとんどないとされていますが、実は鹿たちはかなり賢く、油断するとせんべいを持っていかれることもあるそうです。
鹿せんべいを売るおばちゃんたちは、鹿に怒られることを学習した鹿たちに囲まれながらも、冷静に対応している様子が見受けられます。
例えば、鹿せんべいを高く掲げて鹿に囲まれた学生に対して、「投げて!鹿せんべいを遠くに!早く!」とアドバイスをしてくれたり・・・鹿の扱いのプロ!笑