日本一周29日目
渡島半島の東南端にある恵山温泉旅館さんで強酸性のぬる湯の朝風呂いただいて今日も元気に日本一周の旅です。恵山あたりの風景、霧やウミネコの鳴き声…とっても風情ある街でまたここに戻ってきたいなって思いました。川のせせらぎが聞こえる宿も素敵やけど、ウミネコの鳴き声で寝覚める海辺の宿も好きやなぁ。
函館へ
今日は北海道から本州の青森へフェリーで戻る日。宿を出発して函館市街へ向かいます。青森から函館に上陸した際に全然函館観光ができていなかったのでフェリーに乗る前にちょっとだけぶらりん。
函館ハリスト正教会
私の中の函館のイメージと言えば坂と教会と夜景。お昼のフェリーで青森に行くのでさすがに夜景を見ることはできないので坂道の街を歩いて教会群を見に行ってきました。夏の函館暑いよ…汗ダラダラでたどり着いたハリスト正教会は輝いて見えました(笑)太陽で目がチカチカしていただけかもやけど(笑)
ハリスト正教会は日本初のロシア正教会聖堂。白壁と緑屋根のコントラストが美しい函館を代表する歴史的建造物です。
教会の中を見学することはできないのでぐるーっと教会の周りを一周。白壁に北欧の風を感じる素敵な教会でした。
旧函館区公会堂
派手派手きんぴかの旧函館区公会堂も見学。ミニチュアの建物のようなきらびやかな西洋風の歴史的建造物。
室内には気品あふれる調度品や壁画が複数展示されていてヨーロッパの洋館にいるような気分になれちゃいます。
伝統的な西洋デザインに日本の技術をミックスさせた明治洋風木造建築は細かい部分までこだわりを感じる造り。
旧函館区公会堂は、明治40年の大火で焼失した町会所に代わる施設として、豪商・相馬哲平の多額の寄附等により、明治43年に完成しました。こんな豪華な町会所がある函館ってなんてハイカラ!
旧金森洋物店
明治時代、和洋折衷の防火煉瓦造りの「旧金森洋物店」を改修し、資料館として公開している施設です。函館の人気スポット「金森赤レンガ倉庫」は輸入雑貨店「金森洋物店」から始まりました。赤レンガ倉庫にはたくさん人がいたけど、こちらは観光客がほとんどいない穴場!
金森赤レンガ倉庫
函館で人が多いのは、この赤レンガ倉庫と市場なんじゃないかってほど賑わっていたました。とはいえ、ほぼ日本人はおらずインバウンドの外国人客ばかり。洋風な赤レンガ倉庫×外国人観光客=もはやここは日本ではないのではないか!?って錯覚しちゃう。
倉庫の外観はどこも写真映えするスポット。倉庫の中には沢山のお店がありお土産物や雑貨、スイーツなど…涼しい館内で快適にショッピングを楽しむことができます。
明治館
レンガ造り2階建ての「はこだて明治館」は、明治44年に完成した旧函館郵便局舎。
局舎移転に伴って、昭和37年に民間に払い下げられ、商社の事務所・倉庫などとして再利用された後、昭和58年にショッピングモールへと生まれ変わりました。
夏なのに郵便局はクリスマス仕様。なーぜなーぜ?
ポストもサンタクロース仕様です。
ハイセンスなショップもあり見ているだけでも楽しい!
ラッキーピエロ
函館のご当地グルメといえばここ!なんだそうです。函館市を中心とした道南地区で展開するハンバーガーショップチェーン。愛称は「ラッピ」。
とにかくお店の派手さに圧倒される(笑)遠くからでも目立つ主張強めのハンバーガー屋さん。メニューの数もめちゃくちゃ多いので1回だけの来店じゃ物足りぬー!
ラッキーピエロのベイエリア本店のお隣には、これまた主張強めな北海道ご当地グルメのハセガワストアがあり相乗効果で、このエリアかなりインパクト強め。
店内は外観ほどのインパクトはないものの、ブランコの席があったり、カラフルなお土産が販売されていたりとかなりごちゃごちゃ・・じゃなく賑やかで楽しいアメリカンな雰囲気です。
バーガーウマーイ!パンはふわふわなんだけど、内側がカリッと焼かれていてフワカリ×ハンバーグは肉汁ジューシー♡これはハマるわぁ~。
2週間も北海道にいたのに…なぜもっと早くラッキーピエロに来なかったんだ!!わたしのばかー!ってくらい美味しかった。ラッキーピエロと温泉巡りしたいから次の北海道は道南にどっぷり入り浸りたいっ!
ラッキーピエロの人気メニューはチャイニーズチキンバーガーなんだって!函館で大量の中国人観光客にまみれて嫌になっていたのでチャイニーズじゃないバーガーにしちゃったよ…。次は食べてみよう。
ラッキーピエロ巡りの函館旅行、ええやん!一緒に行ってくれる友達はいなそうやけども(笑)
ラッキーピエロのオリジナルラッキーガラナ。コーラに似た味わいのガラナは北海道民のソウルドリンクなんだって!このラッキーガラナはラッキーピエロのお土産物売上NO.1とのこと。
ラッキーピエロのエナジードリンク。自分用に購入してドライブ中の眠気を撃退できたのでラッキーエナジードリンク♡飲みすぎると眠れなくなるやつ。
函館朝市
お昼ですが、函館朝市にも行ってみました。朝だけじゃくて昼だけど沢山お店がやってました。もはや朝市じゃないやんけ(笑)ちなみにこの広海水産さん、海鮮お土産セットが送料込みでかなりお安くて♡会社のスタッフやお友達に海産物を発送しちゃいました。
朝市通りには色んなお店や大きな建物の市場が並んでいて目移りしまくってかなり悩みます…ウニやカニ、メロンなどなど食べるきグルメも充実しているし、海鮮丼のお店も沢山あるので朝ご飯やお昼ご飯は抜いて来るのがベストやと思います!
海鮮や果物・乾物だけじゃなくて謎のお土産が売っているお店も。どうやらこのへんてこなアイテムが外国人観光客に人気らしい。
北海道ご当地のTシャツ屋さんも市場の中にありました。ご当地Tシャツマニアとしては見逃せないお店…垂涎しながらTシャツを物色しちゃったよ(笑)
正直、ここで売っている商品が安いのか高いのかわからん…市場のお店の方もインバウンド客をメインに営業している感じだったので、もしかしたら日本人的には割高な観光人価格なのかもしれないなぁなんて思いました。
函館朝市名物の活いか釣り。市場内の釣り堀でイカを釣れるおもしろスポットです。
超人気スポットなので2時間待ちなんてこともあるみたい。ここは北海道のデ◯ズニーかっ!笑
津軽海峡フェリーで青森へ
函館から青森へ。ブルーハピネスに乗船します。12:30発16:05着のフェリーです。搭乗待ちの車、わたしの目の前には謎のキャンピングカー。
目の前のキャンピングカーは香桃マサアキさんというアーティストさんの全国行脚のキャンピングカーでした。スタッフの方が試聴版盤のCDくれました(笑)キャンピングカーで全国792市を周っているんだって!
さらば!北海道。日本一周の旅で一番、他の旅人と交流したのが北海道だったなぁ。そして北海道はほんまに広いから2週間だけじゃ全然まわりきれないよ。
ヤマニ仙遊館
日本一周29日目の宿は、青森・南津軽の大鰐温泉にあるヤマニ仙遊館さん。
こちらのお宿は明治5年創業、大鰐温泉で最も古い旅館で登録有形文化財にも登録されているんです。人間失格や走れメロスの著者、太宰治も投宿したお宿なんです!文学好きにはたまらんぜ。
ヤマニさんのお隣には公衆浴場の霊湯大湯があります。ちなみに大鰐温泉には9つも!共同浴場があるので湯巡りも楽しい温泉街です。
飲食店や土産物店があまりないのでTHE温泉街っていうよりは住宅街の中にちらほら旅館があるみたいな感じの温泉街です。
お部屋は2間続きのお部屋で窓を開けると平川を眺めることができます。
館内は客室や浴場も含めキレイにリニューアルされていますが、所々に歴史を感じる趣があり、太宰治投宿の時代を思い浮かべずにはいられません。
お部屋には太宰治関連の資料もあり興味深く拝見。太宰治が療養のために母と一緒に宿泊して癒やされた宿で本日わたしも癒やされる…♡
館内はどこを切り取っても絵になる~赤絨毯がレトロ。
階段の造りも空間を贅沢に使っている感じがして素敵。
電子レンジやオーブンがあるプチ自炊コーナーもあり。
家電があるのにレトロな雰囲気を醸し出せるのすごい!
古風なテラスは喫煙ルーム。冬用の火鉢があるのが渋い!冬は実際に使うのかな?
素敵すぎる洗面。手洗鉢の洗面台っていいなぁ。
ヤマニ仙遊館のお風呂は男女別の内湯がひとつずつ。浴場は男女、離れたところにあって女性浴場は、帳場の裏側に進んだところにあります。
大正レトロ風呂「浪漫の泉」夜は23時まで入浴が可能です。朝も5時~入浴が可能なので朝風呂もOK!
レトロな雰囲気の浴場は2~3人入ればいっぱいの小さな浴槽と洗い場。壁面のカラフルタイルがキラキラとエモい・・・程よく薄暗い感じが自律神経を落ち着かせる感じでふぁ~とします。
こちらの大正ロマン香る浴槽は、2022年に創業150年を記念してリニューアル。大正当時の浴場を参考に和製マジョリカタイルをふんだんに使ったんだって!男女浴場合わせて800枚ほど使われているんだそうです。
湯口にはワニ。大鰐温泉だからかなぁ。珍しいし表情かわいらしい。
熱めの湯を加水無しで頂きます。湯は無色透明の単純泉-弱アルカリ単純泉-弱アルカリ塩類泉でクセのないさっぱり湯。塩泉なのでしばらくじっと浸かっていると額から汗が。浴槽が小さいの他の入浴客がいるとちょっと居心地悪いんですが、独泉できると本当に大正ロマンに浸れる素敵な浴場でした。泉質の良さもありますが、浴場の雰囲気が最高すぎるよ…。
夜も素敵な大鰐温泉
ヤマニ仙遊館の玄関先にはレトロな街灯。
夜の雰囲気も素敵なヤマニさん。
素泊まりの宿泊だったので、近くの居酒屋さんにご飯を食べに行ったんですが大鰐温泉の夜の街はとても静かで平川の水の流れる音が聞こえる。
お酒を飲んで酔っ払ってしまったので、旅館前の川の土手に座って酔い覚まし。月が綺麗にでている静かな夜、風も涼やかで気持ちがいいです。やっぱり宿に泊まったら朝散歩と夜散歩はしたほうが周辺の雰囲気を感じられていいなぁ。
温泉街にあるレトロな風景。
宿の方に紹介してもらった居酒屋さん。元気な青森のお母さんがやっているお店です。地元の常連さんもたくさんいてネイティブ津軽弁を聞きながらビールをぐいっと。