霧島神宮は、天孫降臨神話の主人公であるニニギノミコトを祀っています。
創建は6世紀頃といわれており、数少ない「神宮号」を名乗る神社です。
創建当初、霧島連山の高千穂峰と御鉢の間に建てられたとされますが、度重なる霧島山の噴火によって社殿の焼失と移転を繰り返してきました。
傾斜を利用して建てられた社殿は内部のいたるところまで豪華な装飾がなされていて、建物がそれぞれ国宝と重要文化財に指定されています。
霧島神宮に古くから伝わる9つの面である九面は、お金などの工面(くめん)に通じるとして独自の信仰があり、お守りや様々なグッズが参拝客の人気を集めています。
霧島神宮の呪いとは?
霧島神宮に参拝したらスマホが壊れた・・体調が悪くなったという人もいるようですが、具体的に呪いにつながるような事象というのは霧島神宮にはないようです。神聖な雰囲気の場所であるため、畏怖を感じてしまいそういった負のワードと結び付けられてしまった可能性もあります。敬意を払ってお参りをしましょう。
霧島神宮の七不思議とは
霧島を中心とした地域に、色々な不思議な現象が起こるといわれます。人々はこれを七不思議と呼んでいます。
特に不思議な現象をピックアップしてご紹介します!
●蒔かずの種
霧島の山中や竹やぶに、自然の陸稲が生えることがあるといいます。
これを蒔かずの種といっています。
これは天孫降臨の時、高天原から持ってきた種子が残っていて、山の中で自然に育ったものだと言い伝えられています。
●文字岩
霧島神宮から西の方に2キロメートルほど離れた山の中にあります。
大きさが10立方メートルぐらいの岩で、真ん中から割れて10センチメートルぐらいの隙間ができています。
中をのぞくと、字が彫られているのが見えます。人間の力では動かすことのできない大きな岩の中に、どのようにして刻まれたのか不思議です。
●風穴
旧参道にあります。以前、岩穴からいつも風が吹きでているのが不思議がられていました。
極微弱な気流です。岩の上に石造の観音が安置されていたといわれています。現在は風は出ていませんが、霧島山中ではこれに似た現象はあちこちにみられます。
●夜中の神楽
昔、霧島神宮が現在の地に遷宮の時、深夜に社殿の奥で神楽が高く鳴り響いたということです。その時は神官・僧侶のほか一般の人まで神楽を聞いたということです。今でも時々深夜に、かすかに神楽のような物音がするといわれます。真偽のほどは分かりませんが、久しい間、七不思議の一つに数えられています。
鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
営業/8:00~17:30(授与所)
入場、参拝無料
・九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から約40分