恐山に行ってみたよ!
日本三大霊場、恐山にやってきました!7月20日から24日に行われる恐山大祭、イタコさんのいる恐山の雰囲気を感じたくてやって来ました恐山。
恐山には夏と秋、年二回の大祭があります。夏の恐山大祭には全国各地から大勢の参詣者が訪れます。中でも「イタコの口寄せ」は、死者の霊を呼び起こし、故人と今、現実に逢ってでもいるのかのように対話できる不思議な世界を体験できます。昔から「大祭の日に地蔵を祈れば、亡くなった人の苦難を救う。」と伝えられており、秋詣りとともに大勢の人々でにぎわいます。
・・・ってガイドブックに書いてあったので、恐山は大渋滞&人混みなのかなぁって想像していましたが、駐車場にも普通に停められたし、人混みで大混雑ってこともありませんでした。通常よりはちょっと混んでるくらいかな?

ちなみにイタコさんは建物の中で口寄せをされているので、実際のお姿を拝見することはできませんでした。口寄せ待ちのお客さんが30人ほど並んで待っていましたが、みんな淡々とスマホ見たり、本読んだり、お喋りしたりって感じでした。勝手な想像で鳴いてる人とかいっぱいいるのかな?って思っていましたが、全然そんな雰囲気ではなく。
恐山温泉
恐山の参拝前に、身を清める温泉にも入りました。古滝の湯は日本語では『女湯』なのに、英語だと『for Men』になっていてどういうこと!?
古滝の湯は入口が2箇所、脱衣所も2箇所、浴槽も2つに別れているんですが、もしかしたらもともとここは男女混浴だったのかも。その名残の造りなのかな?
硫黄成分が底に沈殿しているので湯は薄濁り。熱い源泉が管からちょろちょろと注ぎ込まれています。しばらく誰も入っていないようで全然加水されていないからめちゃくちゃ熱いよ~頑張って加水せずに入ってみたけど3秒位でギブアップです。なんとか入れるくらいまで加水して湯をイタダキマス!

お向かいにある冷抜の湯にも入ってみました。恐山には人がたくさんいるけど、温泉に入る人はほとんどいない感じで、どちらの湯も終始、独泉で頂戴できました!そもそも長湯する温泉じゃないから、回転が早いだけっていうのもあるかも。
冷抜の湯は2槽式の細長い浴槽。木造りの長方形の湯船は2つに区切られています。どちらの浴槽も湯温は同じくらい?古滝の湯は硫黄成分が沈殿していて薄濁りだったけど、こちらの湯は白濁してる~!
真ん中に湯口が2つ。どちらの湯口からも源泉が注がれていましたが、片方が熱湯で、もう片方は少し温め。2つの源泉をブレンドしているのかな??
霊場にある温泉って聞くと怖そうってよく言われますが、恐山の温泉は全然怖くないし霊的な何かを感じる・・・ってのもなかったです。ま、わたしが霊感とか神秘的パワーがないってだけかもしれないけど、泉質最高、雰囲気も落ち着く、静かに湯と向き合える良い温泉。入らないなんてもったいないなぁって思っちゃいます。
日本三大霊山に数えられている恐山
イタコの口寄せで有名な恐山は、高野山、比叡山と並び、日本三大霊山に数えられています。

ところどころ硫黄泉が湧出し、亜硫酸ガスで岩肌が焼けて、この世の風景とは思えないような幻想的な地形に、ある者は地獄を想い、ある者は極楽を想う、その不思議な想いに浸ってしまうのです。

血の池地獄、重罪地獄、地獄谷、賽の河原、極楽浜、三途の川と名付けられた礼状は四季折々に色を変える宇曽利山湖の湖面と異様なまでにマッチした美しさがあります。
恐山のイタコ

イタコとはあの世に旅立った亡き人と残された人とをこの世で巡り合わせ、お互いの思いを伝えあうお手伝いをする人達のこと。

イタコの口寄せで有名な恐山ですが、実はイタコは恐山には住んでいません。
イタコの方々が恐山にやってくるのは夏と秋の大祭、大祭典(毎年7月20日~24日)と秋祭典(毎年10月第2週の三連休)の期間中だけ。
明治時代には青森県内に400人ほどいたと言われているイタコですが、現在は人数も少なくなり後継者不足に苦しんでいるそうです。
三途の川
こちらは死者の魂が、死出の山を越えて辿りつく「三途の川(葬頭河)」。
冥界でみる三途の川は”川幅4000km”もある大きな川ですが、恐山では宇曽利山湖から流れる天津川が「三途の川」と称されています。
恐山での体験談

これは数年前、弘前大学に通っていた友人から聞いた話です。
大学の同級生、男女6人ほどのグループでドライブがてらに恐山へ出かけた時の話。
恐山には温泉もあるし、宿坊で合宿しようということで出かけたそう。
みんな県外から青森に来た人たちばかりだったそう。
恐山、霊山でイタコがいるくらいの知識しかなくて割と軽い気持ちで行っちゃった。
グループの中に1人、霊感が強い女の子がいたそうで恐山へ向かう社内で既に気分が悪そうな感じ。
友人は山道で車に寄ったのかな?って思っていたそうで、その時は特に何も思わなかったそうです。
恐山についてからもその子はとても具合が悪そうで、夜になるとさらにそれはひどくなり夕飯も食べられないほど。
男女別の部屋で2部屋予約していたので、一つの部屋に布団を敷いてその子は休ませることにして、残りの5人は隣の部屋で酒を飲んでいた・・
急に隣で叫び声が・・・その子が窓の方を見つめてものすごい形相で外を見ている。
でも他のみんなには何も見えない。
その子いわく、人影が無数に見えるんだそうだ。
とにかくその子を落ち着けて、その日は6人同じ部屋で電気をつけながら雑魚寝したそう。
翌朝、昨日の部屋を見に行くと窓に無数の手形が・・・・
という話を友人から聞いたことがあります。
それ以来、大学生活で恐山には二度と行くことは無かったんだって。



正式名: 恐山 伽羅陀山菩提寺





