日本の棚田百選にも選ばれる
丸山千枚田は、紀和町丸山地区の斜面に幾重にも描かれた棚田で、日本の棚田百選にも選ばれています。
1601年には2240枚の田があったという記録がありますが、現在では約1340枚となっています。
丸山千枚田の虫送り
「虫おくり」は、現在の稲作での害虫駆除にあたるもので、昭和28年まで実際に丸山地区で行われていました。昔は、農薬等もなく害虫になすすべなかったことから、地域の子供が集まってお寺からお札をもらい、松明と太鼓、鐘などを手に持って千枚田の中を練り歩き、火と音で害虫を追い払っていました。
この行事には、ひと粒でも多くのお米を収穫したいという素朴な農民の祈りが込められています。現在では、熊野古道が世界遺産に認定された2004年から農耕行事として復活し、夕刻には千枚田に松明が灯され幻想的な風景になります。夜になると太鼓や松明をもって千枚田のあぜを練り歩きます。
三重県熊野市紀和町丸山318