百穴だけど52の穴!
長岡百穴古墳は、凝灰岩の斜面に蜂の巣のようにくり抜かれた横穴墳であり、百穴という名称ですが、現在は52の穴が南を向いて開口しています。
これらの横穴の基本形態は、羽子板型の玄室から玄門を経て直接前庭部へ続くもので、羨道は見られません。
玄門には扉石をはめ込んだとみられる切込みがあり、現在は残っていませんが、当時はほとんどの横穴に扉石があったと考えられます。
なお、各横穴には後世に刻まれた観音像があり、地元ではこれらの観音は弘法大師が一夜で作ったという伝承があります。
栃木県宇都宮市長岡町百穴