浄瑠璃寺は、京都府木津川市加茂町西小札場に位置する真言律宗の寺院です。
山号は小田原山で、本尊には阿弥陀如来と薬師如来が祀られており、開基は義明上人によるものです。
寺名は、薬師如来が住むとされる東方の浄土、「東方浄瑠璃世界」に由来しています。
本堂には9体の阿弥陀如来像が安置されていることから、九体寺という通称もあり、かつては西小田原寺とも呼ばれていました。
緑豊かな境内には、池を中心とした浄土式庭園があり、平安末期に建立された本堂や三重塔が残っており、平安時代の寺院の雰囲気を今に伝えています。
この本堂は、当時京都を中心に建立された九体阿弥陀堂の中で唯一現存する遺構として、非常に貴重です。
また、堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』にもこの寺が登場することで知られています。
寺号については、三重塔の内陣に安置されている薬師如来の浄土「浄瑠璃世界」にちなんで名付けられました。
池は梵字の阿字を模しており、庭園は東に薬師仏、西に阿弥陀仏を配して極楽世界をこの世に表現しています。
平安時代には京都を中心に30以上のこのような堂があったと言われていますが、現存するのは浄瑠璃寺のみで、その歴史的価値は計り知れません。
木津川市加茂町小札場40
JR大和路線加茂駅下車徒歩約70分
JR・近鉄奈良駅から急行バス浄瑠璃寺下車すぐ
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JR・近鉄奈良駅から急行バス浄瑠璃寺下車すぐ
9時~17時(※12月~2月は10時~16時)
年中無休