二年坂・三年坂は古くから清水寺へと続く参詣道のひとつで、京都らしい石畳のゆるやかな坂道には甘味処やお土産店が軒を連ねるお散歩が楽しいスポットです。
二年坂と三年坂は共に清水寺への参拝道として整備され、坂道と周辺の家並みが織りなす美しい景観は重要伝統的建造物群保存地区に認定されています。
三年坂は、清水寺の子安塔に由来する安産信仰から「産寧坂」とも呼ばれています。
また、この坂が埋葬地である鳥辺野へと通じているため、「石段で転ぶと3年以内に亡くなる」という俗信が生まれたこともあり、坂の下の土産店では厄除けの瓢箪が売られています。
この三年坂の麓には、「夢二寓居址」と刻まれた石碑があり、そこは画家の竹久夢二が彦乃と共に暮らした場所です。
三年坂を登ると清水坂に続きますが、二年坂から正法寺へ続く石段を上り詰めると、八坂の塔と共に東山の山麓や京都の広がる全景を一望することができます。
京都府京都市東山区清水2丁目