松島町と東松島の境目に位置する、標高116.6mの低山「富山(とみやま)」。
別名「麗観(れいかん)」と呼ばれる、※松島四大観(まつしましだいかん)の一ヵ所です。
山頂の展望台から日本三景松島の全景をのぞめ、江戸時代の俳人・松尾芭蕉の弟子・曾良(そら)も、『曾良旅日記』にて富山の眺望を記しています。
展望台のほかに、立派な茅葺屋根をもつ山門「仁王門」や、伊達政宗の長女・五郎八姫(いろはひめ)ゆかりの「富山観音堂」があります。
※松島四大観……仙台藩の儒教学者・舟山萬年が選んだ、松島を望む四ヵ所の景勝地。
大高森(壮観)、多聞山(偉観)、富山 (麗観)、扇谷(幽観)。