吉野ヶ里遺跡は、佐賀県神埼郡吉野ヶ里町と神埼市にまたがる吉野ヶ里丘陵にある遺跡。国の特別史跡に指定されています。
吉野ヶ里歴史公園は98棟の弥生時代の建物が復元され、往時の暮らしの風景が再現されています。
体験プログラムで古代体験もできます。
佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
9:00~17:00(GW、6月~8月は9:00~18:00)
古代にタイムスリップ!吉野ヶ里遺跡に大興奮
7年前、友達と3人で九州を旅行した際、なかなか訪れる機会がないからという理由で佐賀県へ行きました。
目的はなかったものの、調べてみるとあの有名な吉野ヶ里遺跡が佐賀県にあるとわかり、私達はワクワクしながら向かいました。
小学校の歴史の授業で誰もが必ず学ぶ吉野ヶ里遺跡。
こんなに有名なのに3人共所在地を知りませんでした。
その日は平日だったため、私達は貸し切り状態で吉野ヶ里歴史公園という、遺跡が展示保存されている施設を楽しむことができました。
しかし、いくら平日だからと言って誰もお客さんがいないことに期待値が下がりました。
けれど、結果から言うと私達はとても満足できるほどに楽しむことができたのでした。
広大な敷地に高い建物は一切なく、開放感に溢れていました。
この施設で一番高い建物と言ったら集落エリアにある物見やぐらです。
それでも私達の感覚でマンションの2階程度の高さ、あとは複数の高床式住居が点々としていました。
そこに立てば気分は弥生人。
今にも卑弥呼が出てきそうな感覚に襲われました。
実際に高床式住居の中に入ることも出来て、中には当時の生活を復元した等身大の弥生人の人形や生活用品の数々が置かれています。
小学校で弥生時代を勉強していた時にここを訪れていたらもっと歴史に興味が持てたんだろうな、と思えるほどに興味深いエリアでした。
自分のルーツかもしれない、遠い遠いご先祖様の生活を目の当たりにして、昔の人々が工夫をこらしながら協力して暮らしていたこと、現代まで生を繋いでくれたことへの感謝の気持ちが湧いてきました。
また、集落は低い堀に囲まれていて、その周りを先を尖らせて地面に刺した木々がバリケードの役割として囲っていました。
非常に粗末なバリケードですぐに敵の侵入を許してしまいそうですが、これが弥生人の知恵で作られた最強の防御だったということです。
人類の歴史は争いの歴史だということを感じる場所でした。
集落エリアを後にした私達は、主祭殿という、集落の役人が集まる集会場のような建物を見学しました。
ここにも役人の格好をした等身大の人形が並んでおり、物々しい雰囲気を醸し出していました。
建物は丈夫な造りで、それは改めて展示用に作り直されたものではありましたがはるか昔の弥生人がこれを作ったと考えると非常に素晴らしい出来でした。
これらの他にも吉野ヶ里遺跡について書かれた書物や歴史的価値のある展示品コーナーもありました。
そして私が一番思い出深いのが、勾玉作りです。
時間をかけて石を削り、丸くなるよう磨きました。
友達とお揃いで作った勾玉はネックレスにして今でも大切にしています。
そして小腹が空いた私達は公園内の食堂へ行きました。
ここで食べたのが赤米と言われる古代米で作ったおにぎり。
初めて食べましたが正直白米よりも美味しくて濃い味がしました。
こういった特徴のある食事ができるのも吉野ヶ里歴史公園ならではだと思うので、とても楽しかったです。
タイムスリップしたような不思議な気分を感じられ勉強にもなりました。
素晴らしい施設なのだからもっとアピールすれば更に人気スポットになるだろうなと思います。