紀州東照宮は、和歌山市和歌浦西にある神社で、江戸時代の芸術作品が心を奪う美しさを持っています。この神社の参道は、青石(クロライトシスト)で舗装され、緑に覆われたトンネルのようになっており、昼間でも涼しく陰影のある場所です。
紀州東照宮は、徳川家康と初代紀伊藩主である徳川頼宣を祀っています。この神社は、広々とした境内、豊かな緑、壮大な建物が見どころで、朱塗りの門は関西地方で最も美しいと言われ、「関西の日光」とも呼ばれています。訪れる人々は、和歌祭の際に徳川家や東照宮関係者が通った「お成り道」を歩くことができます。
紀州東照宮の本殿と拝殿には、安土桃山時代の様式を受け継いだ江戸時代初期の彫刻や壁画が残されています。これらの繊細な筆使いと鮮やかな色彩は、見るほどに美しさを増します。紀州東照宮の御朱印には、徳川将軍家の家紋である三つ葉葵が押されており、「徳川葵」とも呼ばれています。
和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-20