若狭一の宮は神社の記録によると、奈良時代初期にあたる養老5年(721)に創建されたといわれています。「若狭一の宮」は上社と下社の総称ですが、上社を「若狭彦神社」、下社を「若狭姫神社」と呼んでいます。
若狭彦神社は、和銅(わどう)7年(714年)に今の遠敷郡下根来村白石に創られましたが、霊亀(れいき)元年(715年)に現在の地に遷(うつ)ったとされています。
祭神は、若狭姫神社は豊玉姫命(とよたまひめみこと:乙姫)です。共に、海上安全、海幸大漁の守護神として信仰されています。
この二つの神社共に、境内に、本殿・神門・随神門の3つの建物が一直線に配置されている点が共通の特徴です。
福井県小浜市遠敷65-41
JR東小浜駅から徒歩10分
幸運の玉
お守りの中には、赤白2つの珠が入っています。
・赤玉…潮満珠(しおみつたま)。潮がすぐ満ちる珠
・白玉…潮干珠(しおひるたま)。潮が自然に引く珠
この2つの珠のおかげで、潮を自由に操り山幸彦は海幸彦を従えることができた、とされています。
家運隆盛、除災招福、延命長寿、安産育児、学業向上などのご利益があると言われています。
若狭姫神社のご利益
ご利益・子宝・安産・育児・芸能上達など、たくさんのご利益がある神社です。
◎安産の神
太古の昔、お産には特別に「産屋」と建てられていました。豊玉姫命がお産の時、産屋が完成する前に子を出産したと言われています。お産が軽く、安らかで、母子ともに健康であったことから、豊玉姫命は安産の神として篤く信仰されています。
◎子育ての神
玉依姫命(御祭神:豊玉姫命の妹)は、豊玉姫命の子が生まれるとすぐに乳母となって、子を立派に育て上げます。そのため子育ての神として信仰されています。