和歌山県岩出市にある根来寺は、新義真言宗の総本山で、1130年に覚鑁(興教大師)によって創建されました。本尊は大日如来、金剛薩埵、尊勝仏頂の三尊です。
室町時代末期には一大宗教都市を形成し、僧兵軍団を擁していました。1585年の豊臣秀吉の紀州征伐で大部分が焼失しましたが、大師堂や日本最大の木造多宝塔である大塔などが残りました。江戸時代には紀州徳川家の庇護のもとで伽藍が復興され、現在も歴史的な建築として多くの訪問者を魅了しています。毎年6月17日には興教大師の誕生日を記念する式典が行われます。
和歌山県岩出市根来2286