この辺りは古くは小野郷と呼ばれ、小野氏の居住する地域であった。 社伝によると、推古天皇の時代、小野妹子が遣隋使として筑紫を過ぎる時、病に罹ったので宇佐八幡に祈願をこめたところ、直ちに平癒したので、帰朝後、宇佐八幡を勧請したのがこの社の起源であるといわれる。祭神は応神天皇である。俗に「虫八幡」といい、子供の疳の虫除けの神として幕末期より崇敬を集めており、特に9月15日に行われる例祭には子供連れの参詣者で大いに賑わう。 東方には、慶長年間、石棺及び墓誌(国宝)が発掘された小野毛人の墓がある。墓誌には天武天皇五年(677)の年号が銘刻されているので名高い。
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