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旧中筋家住宅

旧中筋家住宅は、江戸時代後期の和佐組大庄屋の屋敷として建てられた、歴史的な建物です。この建物は、熊野古道に面した敷地の東側に位置しており、嘉永5年(1852年)に建築された主屋が特徴的です。主屋には、三階建ての望山楼や二十畳の大広間、広い接客スペースなどがあり、紀ノ川流域で最も大規模な民家の一つとされています。

昭和49年(1974年)には、主屋の他に表門、長屋蔵、北蔵、内蔵、御成門などの付属建物が国の重要文化財に指定されました。戦後、楫本重一氏によって所有され、維持管理されていましたが、後に所有者が楫本泰輔氏に変わり、管理団体が和歌山市となりました。平成12年(2000年)から約10年間にわたって保存修理事業が行われ、平成22年(2010年)8月からは一般に公開されています。

この旧中筋家住宅は、その歴史的価値と美しい建築様式で知られ、和歌山県の重要な文化遺産として多くの人々に親しまれています。

和歌山県和歌山市祢宜148

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